起業する方法と、具体的な行動を伝授します【その②・販売方法編】
どうやって売ればいいのか
起業するネタは決まったけど、売り方がいまいちわからない。。
どうやって仕事をとってくるのか教えてほしい。
これがわからないがために慣れないTVCMを流して大赤字になった会社や、世に知れ渡っていない良質な商品がたくさんあります。
とはいえ、商材やターゲット顧客によっても販売戦略は大きく変わります。
時代の流れもありますが、一昔前のテクニックは使えないこともあります。
そこで今回は、どんなビジネスにも通用する集客・販売方法をお教えします。
前回の記事と合わせてお読みください。
インターネットで販売する(小売の場合)
この時代、ネットで手に入らないもののほうが少なくなってきています。
お客様もネットでの買い物に慣れてきていますので、昔はネットでの販売は難しいと言われていたものでも売れるような世の中になっています。
どんな商材であれ、インターネットを活用していないと知れ渡るのに10年以上かかることもありますし、その前に消えてしまうでしょう。
ですので、兎にも角にもネット販売を活用してください。
ネット販売は固定費が店舗よりは安く、人件費も削減できるためマンションの一室でネットショップ起業する方もいます。
当然始めるのが簡単な分競合も多いですが、中堅クラスの競合であればいつでも入れ替われるチャンスはあります。
そのため、思いついたらできるだけ早めに初めて競合に勝てるようにしましょう。
とはいえ、競合に勝つにはどうしたらいいのか。
ECサイト運営で一番重要なポイントが3つあります。
・安い送料
・早い納期
・気持ちのいい接客
要するに「早い、安い、うまい」です。
Amazonはプライムを利用すれば最短即日届きます。
楽天やヤフーショッピングも地域によりますが同様です。
さらに、頻繁にセールをして安さをアピールしています。
「早い、安い、うまい」すべてを叶えることは難しくても、2つくらいならなんとかなるでしょう。
高額商品であっても、お値打ちだと感じられるようにすれば十分「安い」と感じられます。
値下げはできなくても、即日発送と親切な接客だけでも人気は出ます。
通販を始めるにはやはりAmazonヤフー楽天などの大手ECモールが一番ですが、Amazonやヤフーではなくても、カラーミーショップやEストアー、Make-shop無料のものだとBASE、EC-CUBEなど様々なカートシステム(お買い物かご)やツールが用意されています。
ご自身で触ってみて、なんとなくできそうだなと思ったもの、利用料や手数料、広告費用を差し引いても十分利益の見込めるものを選んでください。
最後は接客の良さが決め手になります。
「この商品たくさん欲しいんだけど在庫ありますか?」
「届いた商品が違う」
「さっき注文したんだけど支払い方法を変えてほしい」
いろいろな質問やご意見メールが毎日のように届きます。
ネットショップであっても電話番号は必要なので、電話もかかってきます。
そこで丁寧に一人ひとり面と向かって話している気持ちで対応しましょう。
続けていくうちに、必ず一人二人とお客様が増えていきます。
増えない場合は、商材が良くないか高すぎるのが原因でしょう。
ECサイト運営では、いい商品を安く、お客様目線での接客を心がけてください。
web広告を活用する
いきなりweb広告は敷居が高いと思えますが、始めるだけならタダの場合が多く、少額で試して使い方に慣れましょう。
何をどう売るかによって設定方法は大きく変わるので、検索して調べても難しい方はコメント欄等でご相談ください。
小売系の場合
web広告といえばGoogle広告(旧アドワーズ)、ヤフープロモーション広告は鉄板ですが、小売系だと大手モールでは使えない、使いづらい場合も多いです。
その代わりに、大手ECモールにはもう少し設定が簡単な専用の広告があったり、自動的にGoogleに広告(PLA)を出してくれていたりします。
自動的に出るので楽ですし、無料で知らないうちに出してくれていたりするのでありがたいのですが、広告を出してもらうためには必須になる入力欄もあるので注意が必要です。
必須入力の項目の中でも手間がかかるのがGS1事業者コード(旧JANコード)でしょう。
他の項目は商品説明や税込みかどうかなどなので分かると思いますが、JANコードがない商品もあります。
JANコードはEANコード、GTINコードなど用途別に色々な名称で呼ばれるためとっつきづらい印象がありますが、要するにバーコードの下に書いてある13桁の数字のことです。短縮コードの場合は8桁の場合があります。
ハンドメイドグッズや地元のケーキ屋さんなど、バーコードの付いていない商品も通販で販売できますが、バーコードがないからといって設定せずに販売するのはやめましょう。
とくにAmazonはJANコードがない商品は出品すらできません。
ではどうすればいいのか。
新しいJANコードを取得して自分の販売したい商品に「勝手に」設定しましょう。
「好き勝手に適当な数字を設定すればいいの?」
「他の商品のバーコードを剥がして貼るってこと?」
私も最初はそう思っていましたが(笑)、そうではありません。
あなた専用の新しいJANコードを申請して取得する形となります。
日本で使われている、いわゆるバーコードは流通システム開発センターというところが一元管理していて、そこに申請して自分だけのJANコードを発行してもらいます。
申請自体はそこまで大変ではなく、電話して申請用紙を送ってもらうか、近くの商工会議所に行って手配してもらいましょう。
書き方がわからなければ、流通システム開発センターに電話すれば教えてくれます。
申請書を書いたら提出して、申請料金を払えば受理されてJANコードを取得できます。
最初は1000商品分のコードを貰えますが、必要であれば100万個分まで同じ料金で取得できます。
足りなくなりそうになったら、早めに追加申請をしましょう。
オーダーメイド系であってもセミオーダー、カスタムメイドぐらいであれば通販で販売できますので、ぜひ検討してみてください。
完全なフルオーダーはECモールやカートシステムでの販売には馴染みづらい部分があるので、下の小売系以外を参考にしてください。
小売以外の場合
小売以外でも当然web広告は活用できます。
最近であれば、役務の提供(クリーニングやレンタル等のサービス)もYahooショッピングで取り扱えるようになったり、通販でも参入しやすくなっています。
通販の場合は上で解説しましたが、それ以外の場合でもweb広告は必須です。
web制作、デザイン、販売代理店、オーダーメイド商品、士業等コンサル契約等、インターネットでも売ることができる商材やビジネスはたくさんあります。
逆に販売できないのは法律で禁止されているものぐらいでしょう。
そういったものを販売するためには、カートシステムではなくお問い合わせフォームから申し込んでもらい、お見積りを出して販売する形が良いでしょう。
もしくは、プランと価格表を掲載しておき、お申込みフォームでどのプランにするか選んで申し込んでもらう販売方法も良いかもしれません。
あなたのビジネスに合った販売方法を模索してみてください。
1.webサイトを制作する
webサイトが無ければweb広告を最大限活用することができません。まずはwebサイトを制作しましょう。
高品質でおしゃれなサイトを作りたいなら、自分で作るか業者に依頼しましょう。
ホームページ制作.jp
無料でもソコソコいいページが作れるサービスもあります。
ペライチであれば、スクロールしたときに動いたり、難しいコードを使わなくても直感的に誰でもweb制作ができるのでおすすめです。
ですが、本気で広告を出してSEOで検索上位を狙って集客していくのであれば、やはり本格的なwebページをおすすめします。
僭越ながら私もweb制作をお受けしておりますので、ご入用でしたらお声がけください。
実はwebサイトがなくても、実店舗があればGoogleのサービスでまかなえることもあります。
Googleマイビジネスに登録すれば、Googleマイビジネス上でwebサイトを無料で制作できます。
いままで実店舗だと食べログしか用意していなかった方も多いでしょうが、これからはGoogleマイビジネスも活用していきましょう。
2.web広告を活用する
さて、webサイトができればあとは集客に励むのみ!
では、なにから始めるのが良いでしょう。
好みや客層もあると思いますが、やはりGoogle広告(旧アドワーズ)、Yahooプロモーション広告の2つは抑えておきたいところです。
なぜこの2つがいいかというと、表示されるだけなら「無料」というところが特におすすめのポイントです。
表示された広告がクリックされると広告先のwebサイトに移動しますが、このとき、クリックされたときに初めて広告料金がかかります。
やめることも再開することもいつでもできて予算のコントロールがしやすく、さらにいくら払って何人来ていて、そのうち何人がお問い合わせしているか、といった細かな情報がすべてわかります。
こんなに優れた広告はwebでもリアルでもあまりないので、どんな業種にもおすすめですし、実際あらゆる企業が利用しています。
さて、GoogleもYahooもできることはほとんど一緒で、その機能は大きく言えば
・検索結果に広告を出す(検索広告、リスティング広告)
・他のwebサイトを見ている人に広告を出す(ディスプレイ広告)
の2つになります。
・検索結果に広告を出す(検索広告、リスティング広告)
ですが、例えばwebデザインのホームページを運営していて、「webデザイン 依頼」で検索した人がいたとき、あなたのwebサイトを広告として表示させる事ができる仕組みです。
下の画像を見てみると、緑色で「広告」と出ています。
・他のwebサイトを見ている人に広告を出す(ディスプレイ広告)
こちらは、なんとなくネットサーフィンをしていたり、調べごとをしていると見かけることが多いと思います。
下の画像をみると、ダイエットの広告画像(バナー)が見えます。
こういったバナー広告(場合によってはテキスト)を、広告枠がある好きなサイト上に配信することができます。
どういった場所に広告が出るのかわかりましたでしょうか。
この広告を出す場所はある程度指定できて、特にディスプレイ広告は出したくないサイトを指定したり、このサイト以外には出さない、という設定も可能です。
リスティング広告は出る場所は検索結果ですが、その中での順位をなるべく上位に出せるように運用します。
それぞれ運用方法や手法はたくさんあり、すべてを書き出すと分厚い書籍1冊になってしまいますし、私も網羅していませんので割愛させていただきます。
私自身ある程度の運用経験はありますが、これが正解!といったことは少なく、場合によってはバッドケースでもこの場合だけはうまくいく、なんてこともあったりします。
ご自身での広告設定がうまく行かなかったり、どうもうまく運用できないという方はコメント欄でお問い合わせいただければお力になれると思います。
SNSを活用する
今では当たり前になっているSNSですが、こちらも活用して損はありません。
費用がかかるものでもありませんし、ちょっとした暇を見つけて投稿するだけでも効果は出てきます。
投稿する内容は何でも構いませんが、できればある程度は仕事に関係のある内容を投稿するようにしましょう。
もちろん近所のラーメンの画像でも良いですし、散歩していて見つけたものでも構いません。
半分くらい、もしくは1日1回は仕事に関係のある投稿をしてください。
SNSではハッシュタグが重要です。
「#」で始まる文字ですが、例えば下のツイートだと、「#ラーメン」「#埼玉県」「#上尾市」「#上尾駅」「#つけ麺」の5つのハッシュタグがついています。
このハッシュタグをつけることで、SNS上での検索で有利になってより人の目に触れる機会が増えます。
できるだけその投稿内容にマッチするような言葉を考えて、「#〇〇」といった形で投稿に追加してください。
ハッシュタグはツイッター、Facebook、Instagramどれでも使えるので、日頃から活用してつけるのを忘れないようにしておきましょう。
定期的にチラシ配布(実店舗の場合)
「今更チラシ?」
「インターネットの時代に古すぎない?」
そういう声が聞こえてきそうですが、実店舗には実店舗なりの戦い方があります。
新聞折込は費用対効果的に割に合わないかもしれませんが、チラシ配布は未だに効果があります。
配布できる数は知れていますが、スキマ時間に近所に配布したり、ご近所さんと会話がてら渡したり、配布してくれる業者に依頼したりして、定期的に内容を変えて配布するようにしましょう。
やはり実店舗はご近所付き合いや、紙媒体での集客が未だに強く、ネット広告も重要ですが真っ先にすべきなのはチラシ撒きでしょう。
印刷代の高さに悩んでいるようでしたら、ラクスルがお手頃で納期も早いです。
高単価な非物販系の場合
web制作等の、高単価になりやすい非物販系の場合、webサイトで広告を掛けても案件が来なかったり、来ても規模的に受けられないといったことが起こりえます。
高単価を狙いたいのはフリーランスであればなおさらですが、高単価だと大規模になり、大規模なものは個人だと納期的に対応できないというジレンマが発生します。
やはりそういった場合は、知り合い等の人脈で仕事をもらうか、クラウドソーシングサイトで仕事を探すのが一番でしょう。
ランサーズやクラウドワークスといった大手のほうが案件数は多いですが、ブラックで危険な香りのする案件も二次関数的に増えていきます。
そこで、少し知名度は低くてもCraudia(クラウディア)といったサービスもおすすめです。
もっと小規模が良ければ、ジモティーやご自身のSNSで募集するのも効果的です。
人脈が欲しいときは、交流会を活用してみてください。
個人の方でも、大規模な案件を受注している方もいます。
大規模な案件は基本的に人脈がなければ取れませんが、元いた会社から案件をもらったり、お世話になった学校の案件をもらったりしている人もいるようです。
受注しても個人では受けきれない場合、先程のCraudia(クラウディア)などで部分的に手伝ってくれる人を探したり、場合によってはまるごと依頼することもあります。
案件をまとめて常にある程度持っていて、対応できる知り合いに割り振っている営業マン兼マネージャーのような人もいます。
時と場合によって、どういうふうに仕事に対処するか臨機応変に考えていきましょう。
困ったときは、同業の知り合いに相談しましょう。意外と案件をもらえたりします。
さいごに
第2回目の今回は、集客、販売方法について解説しました。
webでの集客にもいろいろありますが、スマホが出てきて生活が大きく変わったように、広告手法も日々進化しています。
常にアンテナを張っておき、最新の集客方法を勉強するようにしましょう。
次回は、法人登記する場合の方法について書きたいと思います。
今日のペンちゃん
隅っこにあごをのっけてすやすや。
どこでも寝れちゃうぺんちゃん。かわいい♪
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