起業するときに絶対押さえておきたい5つの心得
■起業の心得とは
独立する理由は人それぞれだと思いますが、その後に起こることは概ね一緒です。
売上に悩む、取引先との関係に悩む、人を雇っていれば従業員に悩む、キャッシュの流れに悩む、商材に悩む、税金に悩む…。
その時あなたならどうするか。
迫りくるトラブルや出来事に立ち向かうために必要な5つの心得を書いていきたいと思います。
①なんでも自分でやるつもりで
起業したら、画期的なアイディアで儲けて、人を雇って全部やらせて、あとは悠々自適に過ごすんだー!
甘いです。
儲けるところまではできるかもしれません。商材や販売方法がうまくいけば誰でも可能でしょう。
たくさん売れるようになって、お客様も増えて、一人では仕事が回せなくなってきたら人を雇います。
問題はそこからです。
・人は言うことを聞いてくれない。
従業員といえど、立派な一人の人間です。
頭ごなしに指示を出してもそうすんなりとは聞いてくれません。
仮に聞いてくれたとしても、次々と問題も出てきます。
・思ってたのと違うのができてくる
「お、ちゃんと言われたとおりにやってるな!関心関心!」
そう思ったのもつかの間。できました!と持ってきたものがぜんぜん違う…。
誰かと一緒に仕事をするときには、必ずと行っていいほどぶち当たる壁です。
取引先や委託先なら切ってしまえばいいかもしれませんが、従業員であればそうは行きません。
簡単にはクビにすることもできず、かといって完成度の低い仕事をしてもらうわけにも行かない。
では完成度が上がるように教育しよう!と頑張ってみます。
・言ってることを覚えない
これを読んでいるあなたは物覚えのいい人かもしれません。
ですが、あなたの従業員は必ずしも覚えがいい訳ではありません。
言われたことを覚えてそのとおりにやってくれれば100点満点。
大抵は言われたのと違うものができてきます。
覚えないならマニュアルを作ろう!そしたら覚えが悪くても大丈夫!
・マニュアルは読まない
丁寧にきれいなマニュアルを作って、これを読めば誰でもできる、というところまで作り込んで従業員に渡します。
しばらくすると「あれ?そんな感じだったっけ?」と思うようなことが起きてきます。
そう、マニュアルを読んでいないのです。
読んではいても、覚えていない、理解していない。
中には優秀な人もいますが、全員がそうではないので困ったものです。
・何を言っても結局一人
そう、結局一番使える人材、やってほしいことを完璧にやってくれる人は自分しかいません。
たとえすごく優れた人がいて、従業員にも恵まれていたとしても、自分一人で何でもやるという気持ちは忘れないでください。初心を忘れずに。
②わかってもらえない孤独に耐える
独立起業するといろんなことに悩みます。
会社に務めているうちは、同期や先輩、友達に愚痴を聞いてもらって、飲んで忘れることもできます。
起業すると、そういうわけにも行きません。
・同期も先輩も友達もいない
同期はいません。先輩もいません。友達もいません。
実際はいます。寂しいヤツではありません。
ですが、実際に話を聞いて理解してくれる人は圧倒的に少なくなります。
「あー、いろいろ大変だよねー」ですべて済まされてしまいます。
こんなに悩んでるのに!と思っても、人間その場になってみないとわからないもので、誰にも理解されません。
同業であれば「あー、あれは大変だよね」となりますが、そうでない場合は孤独に耐えるしかありません。
③否定的にならない
ここまでかなりネガティブなことばかり書きましたが、悪いことばかりではありません。
いいお客様にご利用いただいたり、良い成果が出たり、従業員が思いもかけず優秀だったりと、毎日いいことに出会えることもあったりします。
大変なこと、悩むことが多くなってくると、そういう嬉しい出来事に気づけなくなってきます。
すぐに解決できない嫌なことは忘れて、眼の前の嬉しいことに感動できるようになりましょう。
「笑う門には福来たる」です。昔の人はいいことをいいますね
④できるだけ節約する
今日から個人事業主だ!自営業だ!社長だ!
かっこよくして、営業先に重要人物だと示さないと取れる案件も取れないからな!
確かに一理あります。運転手付きの車から降りてきたら、やっぱり大人物に見えます。
そのために運転手を雇って、高級車を買って、スーツも靴もカバンもいいもので揃えて。
でもそれはたくさん売れて、普通の営業は別の誰かがやってくれるようになってからです。
最初のうちは当然すべて一人でやる必要があります。
・起業したばかりの頃はできるだけ節約
仕事が少ないうちは、当然売上も少なく、利益なんて全くありません。
そんなときに贅沢をしてしまうとすぐに破綻してしまいます。
・一度贅沢をすると戻れない
人間とはそういうものです。
決してネガティブになるわけではありませんが、売上がどんどん上がり続ける事はありません。
必ず伸び悩みはあります。
売上に合わせて生活レベルをどんどん上げていくと、いつか頭打ちが来て大変なことになります。
売上はないのに何をしていいのかわからない、そのうち売上も戻るだろうと思っていてもズルズル右肩下がり。
そうなるよりは、ほどほどの生活で、人に見える部分だけほんのちょっぴり贅沢をすればいいのです。
・笑顔で賢く節約
起業とはリスクのあるものです。
でもせっかく好きでやっているんですから、最後までやりきりたいものです。
ネガティブにならず、笑顔を忘れず、できる範囲で節約をしてください。
⑤愛想よくする
よくドラマやマンガなんかで「どう責任を取ってくれるんだ!」と怒鳴り散らしている社長を見ますが、あんな感じではやはりよくありません。
起業すれば一国一城の主です。
ですが、周りから見ればそんなこと関係ありません。
・取引先にも愛想よく
販売先にはゴマをすって、仕入先にはできる限りプッシュして。
それでも問題ありませんが、やはりトラブルはつきものです。
仕入先が火事に遭って納品のめどが全く立たない、大雪で道路が落ちて届かないし届けられない。
そういうときに、普段から仕事とは関係なく愛想よくしていれば、助けてくれる人が出てくるかもしれません。
当てにしてはいけませんが、もしもの時の保険になるかもしれませんよ。
・ご近所にも愛想よく
実店舗の方は特にですが、ネットで仕事をしている人でも、ご近所づきあいは大切です。
ゴミの出し方や自転車の止め方で文句を言われたり、最悪の場合通報されてしまったり。
本業とは関係のないところでご近所トラブルが起こると、仕事も忙しい上にトラブルなんて、これ以上抱えきれない!
そうならないためにも、いつもご近所には親切に愛想よくしておきましょう。
・従業員にも愛想よく
なんで従業員に愛想よくしなきゃいけないんだ?そう思う人は多いかもしれません。
ですが、いきなり大きなチャンスが舞い込んできたり、トラブル対応が自分ひとりではできなかったり、いろいろな不測の事態に備えておく必要があります。
そういうときに頼りになるのがやはり従業員です。
ちょっと手が回りきらない、忙しすぎて分身するしかない!
そのときに頼れるのは従業員しかいなかったりします。
仕事ができなくても、なんとなく馬が合わなくても、やっぱり大切にしているという態度で普段から接しておけば、いざというときに助けてくれるかもしれません。
おわりに
いろいろと書きましたが、決して怯える必要はありません。
起業することは素晴らしいことだと思います。
ですが、その素晴らしいことがあなたや家族や取引先、従業員、その他多くの人の不幸せにならないために、絶対におさえておきたい心得をまとめてみました。
他にも業種や立場によっていろいろあると思いますが、個人的にこれだけは!というポイントを書いたつもりです。
これからも、起業したほうがいい理由や、起業前後で困ることなど備忘録として書いていきたいと思います。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
今日のペンちゃん
今日から始まりました!
待望?のペンちゃんコーナー!
ぐっすり寝ていますね。
気持ちよさそうでかわいい~♪♪
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