スモールスタートアップのメリット・デメリットと対策【TOP3】

スモールスタートアップのメリット・デメリットと対策【TOP3】

スモールスタートアップがいい理由

いきなりカタカナで難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、特別な言葉があるわけではありません。

小さく事業を始める、とでもいうような意味です。

 

私は自宅で小さく始めるのが一番だと思っています。

寝食を忘れて仕事に没頭できますし、固定費もほとんどかかりませんし、何より気楽です。

ですが、プライベートは全く無くなります。それでいい人は向いているかもしれません。

 

スモールスタートアップが完璧でベストだとは言いません。

どこかと提携して出資してもらい、大きく事業を始めてもいいです。小さく小さく初めて事業化せず、副業でやってもいいかもしれません。

当然デメリットだってあります。ご自身にあったスタイルで開業するのが一番だと思います。

 

ですが、ある程度の時間が経ってくると、その違いが大きく響いてくるようになります。

「事業化するって必要なんだな」「あのときああしていれば!」そう思ってからでは遅いこともあります。

 

個人的には強く強くおすすめします。ですが、無理強いはできません。

「起業するには、こういう考え方もあるんだな」と頭の片隅に置いておいていただければ嬉しく思います。

 

 

①どんな人にも可能性がある

通常、事業を始めるとなるといろいろと必要なものが出てきます。

必要になるものとそれぞれの相場を書き出してみましょう。

 

・事務所

家を借りるとき、敷金礼金を払ったことがあると思います。

事務所の場合は、それとは別に保証金が必要になってきます。(保証金のみで、他には必要ない場合もあります。)

相場は半年~10ヶ月分ですので、安い事務所でも数十万~数百万円かかることになります。

月20万円の事務所で、半年分で120万円です。

その他にも、賃料保証会社加入が必須であったり、仲介手数料がかかったり、前払家賃を払ったりしていると、結局家賃の10倍近く払う感じになると思います。

 

 

・事務所に置くデスクやキャビネット、応接セット

家具類も最近は通販で安く買うことができますが、打ち合わせに使うようであればできるだけきれいな家具で揃えたくなります。

ボロボロの家具什器の応接に通されたりすると、「ほんとにこの会社と取引して大丈夫かな?」なんて思われることになりかねません。

そうすると、応接セットで数万円はしてしまいます。

最低でもこれくらい、というラインでも5万円ほどしてしまいます。

この一人掛けのセットで3万円ちょっと、送料込みになると、4万円弱になります。

 

さらに、みかん箱で仕事をするわけにも行かないのでデスクとオフィスチェアが必要になります。

かなり節約してもこのぐらいです。税込み送料込みで25,000円ほど。

中古を譲ってくれる知人がいれば助かりますが、家具の運送費用はかなり高くなりがちです。

下手をするとそれだけで10万円以上かかってしまい、「新品で買ったほうが安かったんじゃ…」ということにもなりかねません。

 

・パソコン

こちらは持っている方が多いと思いますが、趣味で使うのと仕事で使うのではやはり求められるスペックが違います。

チラシに乗っているようなメーカー製の安いPCを使っているようでしたら、作業効率はかなり悪いはずです。

ホームページ制作やデザインなどをそれなりにこなして仕事をするつもりであれば、最低限このくらいのパソコンは必要になるでしょう。

このパソコンは20万円以上ですが、それでもベストではありません。

動画編集や3Dモデルを扱ったりすると、あっという間にスペック不足になります。

 

・ビジネスフォン

・ネット回線

こちらは一緒に契約される場合が多いですが、光回線を契約してひかり電話も一緒に申し込むと少し楽で安くなります。

@nifty光あたりがおすすめです。

 

ですが、その後内線が使えるビジネスフォンや、レーザープリンターを一括で契約しようとすると、数十万円かかります。

リースで月々契約しようとしても、保守費用とリーシングで月々1万~数万円かかることもあります。

 

 

上記を合わせただけで、どんなに安く抑えても初期費用で数十万~数百万円くらいはかかってしまいます。

そこに文房具類やコピー用紙、書類棚など細かな出費がかさむと、資本金がいくらあっても足りなくなってしまいます。

 

その点、スモールスタートアップであれば費用を数万円程度まで格安に抑えて開業できます。

頑張ってコツコツためた資本金を、本業に活かすことができるので開業方法としてはかなりおすすめです。

 

 

hulu

 

②リスクを減らせる

費用をかけて立派なオフィスを借りて、これから頑張るぞー!と独立起業したとします。

思ったより売れない…。

 

そうなったとき、月々の家賃が払えるでしょうか。

プリンタやビジネスフォンを契約していたら、そのリース料金が払えるでしょうか。

 

最初から全部揃えても、お客様なんて誰も来ません笑

こちらから営業に行って、戻ってもっとウケの良い資料に修正してまた営業に行っての繰り返しになります。

せっかくきれいなオフィスにしても、誰にも見せる機会がないままになってしまいます。

 

ネットメインでやっているのであれば、もっと来客は減るでしょう。

応接セットにホコリが被ってきますが、それを掃除する日々になり、なんのためにきれいな家具を揃えたのかわからなくなります。

 

そういったリスクをできるだけ減らして本業に集中できる。それがスモールスタートアップを強くオススメする理由の一つです。

 

 

③あとから小さくすることはできない

これも重要です。

事務所を大きくしたりきれいなオフィスを用意すると、取引先から「うまくいってる、いい会社なんだな」という評価をしてもらえます。

ですが、思ったように売れなかったり利益が出なかったときには、小さくしたり安い設備に変えるしかありません。

小さくしたり安い家具什器類に変えたとき、取引先に「あれ?儲かってないのかな?取引するのをやめておこうかな?」と思われるかもしれません。

そうなると、節約のために安くしたのに、売上も減って負のスパイラルに陥ってしまいます。

 

また、大きくてきれいなオフィスで仕事をしていると、なんだか一躍成功者になったような気がしてきます。

それを小さくて安物のオフィスに変えることが果たしてできるでしょうか。

「俺はこんなに偉いのに、ボロいオフィスに変えるなんてできるもんか」と、得てして自分のプライドが許さないものです。

 

自分も取引先にも迷惑をかけるくらいであれば、最初から小さく安く抑えておくに越したことはありません。

そうなると、スモールスタートアップが一番いいのでしょうか。

メリットばかり書きましたが、デメリットも当然あります。

 

 

スモールスタートアップが良くない理由

いいことばかりではないのが世の常です。

良くないポイントも当然ありますので、それをまとめてみます。

 

①住所がバレる

これは特に女性にとっては致命的かもしれません。

通販や士業で開業してホームページを持つ場合、運営者住所の記載が必要になる場合があります。

その他の業種であっても書かないよりは書いてあったほうが仕事が取りやすいことが多いと思います。

何より、住所がちゃんと書いてあるとペーパーカンパニーじゃないとわかって信頼されるでしょう。

最近はgoogleストリートビューで、その住所でほんとに開業してるのかぐらいは確認できるようになってしまっていますから。

 

それが嫌な場合は事務所を借りることになりますが、それにしては出費が大きすぎる…。

ですが、そういう方のためのサービスも当然ありますのでご安心ください。

いろいろありますが、都内に限って言えば私はこちらがおすすめです。

バーチャルオフィス

 

おすすめできる理由はいくつかありますが、九段下は一番大きな法務局のある場所です。

その住所を借りて千代田区に登記できます。誰が見ても安心の千代田区のど真ん中に、です。

近くには神田もあります。ほとんどすべての申請関連がここで済んでしまいます。

 

さらに、エントランスや各種オフィス機器、会議室はもちろんスタジオやセミナールームも完備してあります。

しかも電話番号も自分の携帯電話ではなく03番を不自由なく使うことができます。

さらに、法人名義の銀行口座開設も可能です。銀行側の審査に落ちるとだめですが、これはどんな業態の法人でも同じです。

 

私が起業したときにはなかったので利用していません。投入した引越し費用や保証金などを回収し切るまでは動くこともできません。

ですが最初からこういったサービスがあれば…!とかなり残念に思いますし、今とは違った現在があったかもしれません。

 

起業するときのオフィスどうしよう?と悩んでいる方でしたら、一度見学に行って見るだけでもいいかもしれません。

 

 

今日のペンちゃん

近くに行くと「なに?」と近づいて顔を見せてくれるペンちゃん。

ひょこっと顔をだして様子見。

 

毎日とっても癒やされています♪