本社兼自宅のデメリット4つとその対策
本社兼自宅にするデメリット
前回は本社兼自宅のメリットを記事にしました。
しかし、物事は全ていいことばかりと言うわけには行きません。
当然デメリットもあるので、今回は本社兼自宅のデメリットについて書いていきます。
①ワーク・ライフ・バランスはなくなる
最近では当然になっているワーク・ライフ・バランスという考え方ですが、これは一理あると思います。
「今日は仕事」「今日は休み」というメリハリや、家事をする時間と仕事をする時間をそれぞれ確保するという面においても重要だと思います。
本社兼自宅となると、この考え方がなくなります。
いわゆる「ずっとオンの状態」になってしまいがちです。オフになる瞬間が取れません。
「そんなことないよ。普段から仕事人間だから、独立したって変わらないさ」
そう思っている方もいるかも知れませんが、やってみるとわかる大変さがそこにはあります。
起きた瞬間から仕事が開始します。
歯を磨きながらメールチェック、コーヒーを飲みながらアクセス解析、ご飯を食べながらに情報収集、トイレに入っても新しい施策の考案、お風呂に入っているときは途中になっているタスクの続きが気になってしょうがない。
眠りに落ちる瞬間まで仕事は続きます。
明日のスケジュール確認、営業資料の準備、うまく行かなかった施策の改善方法、新しい商材の考案。
常に仕事漬けで、自分の自由な時間がなくなります。
これはこれで楽しいのですが、私が少し人とは違っているタイプのようです。
普通の人はこの状態がストレスで苦痛で、逃げるために見えを張った生活を送ってみたり、お酒や夜のお店にのめり込んだりする人もいます。
これに耐えられる自信がある方は問題ありませんが、普通の人にとってはデメリットとなるでしょう。
②自制心との戦いになる
ワーク・ライフ・バランスと重なる部分もありますが、全て自分の自制心で物事を進めることになります。
一人ですべてやる分、誰も頼りにできません。
会社づとめの頃のように、「この書類をあの人に渡せばオッケー」ということがなくなります。
その書類を処理するところも、更にその先、更に更にその先の先まで自分でやることになります。
「面倒だからまたあとでいいか。」それでも構いませんが、困るのも将来の自分です。
自分の為を思うのであれば、常に先回りしてすべてうまく回す必要があります。
一瞬たりとも気が抜けない、自制心でがんじがらめな生活を送ることになるでしょう。
「今日は頑張ったからちょっと一杯」それも結構ですが、その時間でできることがあります。
自分の行動や感情すべてを自分でコントロールできる必要があります。
修験者でもない限りかなりのストレスに違いありません。かく言う私もものすごい重圧に感じていました。
最初のうちは毎日悪夢で3、4時間しか眠れません。
親に電話しても恩師に電話しても、心のほんの支えにはなってくれますが、具体的な対策方法を教えてくれるわけではありません。電話を切ると一人で部屋に立ち尽くして呆然としていることもあります。
すべて自分の自制心の不足にほかなりません。誰も攻めることはできません。
これを覚悟の上で本社兼自宅という選択肢を選ぶ、ということを忘れないでください。
③来客時に自宅に呼ぶことに
取引先を呼ぶときや打ち合わせの際に、普通の会社であれば応接やブースに通して話をします。
ですが、本社兼自宅で部屋がたくさんある家でなければ、基本的に生活スペースに人を呼ぶことになります。
脱ぎ散らかした服や、食べた後の食器や袋、使っている家具や家電、あらゆるものをさらけ出すことになります。
しかもただの取引先やお客さんでしかありません。友達や家族ではありません。
男の一人暮らしであれば平気な人もいるでしょうが、多くの人にとっては強盗が上がり込んでくるような気持ちになることも少なくありません。
特に飛び込み営業を追い払うときにも部屋の中が見えてしまったりします。
この状態に耐えられる方は少ないと思いますが、本社兼自宅となると当然のことです。
住んでいるマンションにエントランスがある物件ならそこに通すこともできますが、そんな物件ばかりではありませんので、自宅開業するときは必ず頭に入れておいてください。
④炎上したときに大変
これが一番大変かもしれません。
いつ起こるかわからない炎上騒ぎ。
売っていた商材が原因で、間違った使い方をして人が怪我をした、入院した、最悪死亡したりすることもまったくゼロとは言えません。
全く落ち度はなく、説明書にもキチンと書いていたとしても、炎上というのは関係なく発生します。
最近は住所特定も簡単にできるようで、炎上したタレントやYouTuberの住所がバレてしまうケースもあります。
自宅開業すると、このとき自分の住んでいる家の住所も同時にバレることになります。
業種によっては住所を隠して開業することもできますが、EC系だと運営者住所の記載が義務付けられています。
さらに、ホームページに記載していなくても、最近は便利な世の中です。
何をきっかけにバレるかわかりません。
住所がバレた後は、見に覚えのない高額商品が代引きで沢山届いたり、勝手に定期購読やウォーターサーバーを契約されたり、最悪の事態だと悪い人が突然訪ねてくることにもなります。
「この商材はそんなことないから絶対大丈夫」
そう思っていても、取引先との関係によっては、炎上した取引先から延焼して被害にあうことも考えられます。
特に家庭をもっている方であれば、自宅開業すべきか慎重に考えてください。
対策方法とは
本社兼自宅のデメリットをあげてみましたが、どれもかなり致命的なものになります。
この解決策はあるのでしょうか。
最近は便利な世の中なので、どんな問題にも解決策があります。
できるだけ格安なレンタルオフィスを利用すると解決します。
自宅開業のメリットである費用を抑えることと、デメリットである会社と自宅の切り分けができないところをうまくまとめて解決してくれます。
いくつか紹介していきます。
都内であれば、これ一択でしょう。
住所も申し分のない千代田区ですし、何かと用事のある法務局も税務署も近くにあり、かなり便利になること間違いなしです。
★リージャス
国内120箇所以上にシェアオフィスがあり、主要な駅であれば駅チカに必ずあると行っていいほど便利なレンタルオフィスです。
いろいろなサイズのオフィスがあるので、業種や利用目的に合わせて選べるのも◎
さいごに
自宅開業のデメリットをまとめてみましたが、どれも絶対に起こらないとは言えないトラブルに関するものばかりです。
実際、私もお客様が突然いらっしゃって、商品のご意見を頂いたときにはとても困りました。
掃除もできていませんし、椅子も不揃いです。
レンタルオフィスであればきれいですしなにより掃除も業者さんがしてくれるので気兼ねなく仕事に集中することができます。
なんとも便利な世の中になったものですね。
うまく使って本業に専念してください。
今日のペンちゃん
トイレでくつろいでたのになに?
とでも言いたそうにこっちを見つめるペンちゃん。
お目々くりくりでかわいい♪
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