起業するメリットとは?現役社長が明かす個人事業主との違い4つ

起業するメリットとは?現役社長が明かす個人事業主との違い4つ

起業するメリット

会社経営7年目、もうすぐ8年目になりますが、起業してよかったことも、悪かったこともたくさんあります。

人によって違うとは思いますが、私は起業してよかったと思っています。

起業前はサラリーマン、バイト、個人事業主と色々やりましたが、やはり一番会社経営が肌に合っているように思います。

そう思う理由を挙げていきたいと思います。

 

 

 

税金が安くなる

個人事業主の方が気楽ですし、社会保険やら給与計算やら、決算書やら覚えることが少なくて済みます。

ですが、やはり税金が安くなるメリットは大きいと思います。

個人事業主であれば儲け、粗利全てに所得税と住民税と年金保険料がかかって本当にバカになりませんが、会社の利益にすればそれらにかかる税率が安くなります。

月の売り上げが多くなってきたなら、確実に法人化すべきでしょう。個人事業主では税金で引かれてほとんど手元に残せません。

もちろん会社が儲かってなければ法人所得税ははかかりませんが、儲かり過ぎてしまった時にはとても助かっています。

従業員のボーナスで調整したり、誰かと経営に関する話をしたりしたお店の領収書も、決算前に結果が良さそうなら経費に、悪そうなら自分持ちのままにしたりと色々調整を効かせられる幅が広がります。

少なくとも粗利が500万を超えそう、売り上げが1000万年を超えそうなら確実に法人化すべきでしょう。

 

 

 

信用力が上がる

やはり個人事業主で取引をするときに、一番のネックになるのは信用力になります。

BtoBであれば知り合いや起業前の取引先をツテにして仕事ができたりしますが、BtoCですと少し難しくなります。

士業の方や、BtoCのECサイトや教室では個人事業主でも問題ない場合が多いです。

ですが、それ以外の業種でBtoCですと少し不都合がある場合があります。

取引先の企業によっては、法人でなければ取引をしてくれなかったり、条件が悪くなったりすることもあります。

 

さらに、企業の方が金利が安い融資制度を利用できたり、事業用の物件を借りるのも審査が楽だったりします。

これらの不都合はやはり、法人格を取得している方が信頼があるために起こります。

法人化するのは少し大変ですが、少し難しくても後々楽になるので、BtoCメインの信頼が必要な商売であれば法人化をおすすめします。

BtoBでも信頼が上がったほうがいいに決まっていますので、実績が少なく信頼が足りないと感じていれば検討してみてください。

 

 

 

防御力が上がる

個人事業主で人を雇っている方は少ないと思いますが、法人化して従業員を雇っている方も多いと思います。

個人だと求人をかても応募が少ないかもしれませんが、法人であれば応募する側も安心して来てくれます。

 

自分一人ですべてやるのはかなり大変です。

仕事量のこともそうですが、電話対応や来客対応でも時間がかかったり、負担が大きくなったりします。

大事な締め切り前に、クレームの電話なんてかかってきたらそれはもう大変です。営業電話もわざわざ出て対応するのも億劫になります。

そんなときに誰かがいてくれるだけで、自分で対応をやらなくてもよくなります。

 

それ以外にも、「わからないから」「担当者がいないから」と言って断ったり濁したりすることができますし、営業や打ち合わせで出かけることもできるようになります。

困った電話や来客がくることもしばしばありますが、「こう言って断って」と自分で対応しない。この有り難さは何にも変えられません。

自分の時間が取りづらい事業主にとっては、対応しなくてもいい来客や問い合わせに時間を取られなくて済むのが身体的精神的にストレスが少なくなりますし、なにより防御力が上がります。

人を雇ったことがないといまいち実感がわかないと思いますので例を挙げてみましょう。

 

お客さんから「この商品のココってこういうもんなの?」と問い合わせがあったとしましょう。

それがまだ改善できない点で、根本的には解決しなければいけないポイントだとしましょう。

自分で対応すると、適当なことも言えずできるできないの押し問答に時間を取られたり、「責任者を読んでこい!」という場合にも「私です」と答えると「責任者なのにその対応か!」とよりヒートアップします。

そういうときに従業員が対応していれば、一旦ワンクッション挟むことができます。

実際に責任者として後から出てくれば、お客さんもすこし気持ちが落ち着いているので、話し合いもスムーズに進んだり、解決しなくても許してくれたりします。

結論を出せるのはやはり代表者ですから、最初からその人が出ていくと結論を瞬時に出さなくてはならず、これはものすごい重圧になります。

誰かにワンクッション入ってもらうだけで大切なことに使える時間や体力が取れるので、法人化して人を雇うとそういった面で防御力を挙げることができます。

 

 

自身が成長できる

起業して大きくしてく過程で、あらゆるトラブルや聞いたことのないことを覚えたり行ったりすることになります。

法律を調べたり、書類を書いたり、自分一人で独立起業するだけでも大変です。

ですが、法人化するとなるとさらに覚えることがたくさん増えます。

さらに、人を雇うと指数関数的に考えることや覚えることが増えていきます。

とても大変ですが、その中で普通に暮らしていたりサラリーマンだと気づけないことがたくさん出てきます。

以前記事にも書きましたが、独立して初めて気づく大切なことがあります。

そうした気付きから学んだり、新たな改善策が事業になったりしていく中で、日々自分が成長していくことを感じられます。

漫然と過ごす日々だったのが、独立してあらゆることを考えることで何百倍も成長したと実感できます。

 

最初のうちは覚えることが多くて、それを勉強しているだけで成長できます。

しばらくすると本業に集中して売上を増やす努力をすることで、新たな視点が生まれて成長できます。

数年すると、安定してきていままで気づけなかったことに気づいて成長できます。

雇われの身ではできなかった成長が約束されているのが、独立起業の一番のメリットだと思います。

日常に飽きることも、愚痴をこぼしている暇もなくどんどんと自分の成長を感じられる、そんな暮らしに憧れたらそれが起業動機にもなるかもしれません。

大変ですが、一人で事を立ち上げて大きくしていく、その中で成長していく。

個人事業主でも成長できることは間違いありませんが、法人化するとより成長の幅が大きくなります。

自分一人でできないことが少なくなり、起業していない頃と比べるとわからないことからくる不安や、何をしていいかわからない退屈さから開放されて、より積極的に物事に取り組むことができるようになります。

これが個人事業主と法人の一番の違いでしょう。

 

 

 

さいごに

他にも個人事業主の方が良い点や違いもたくさんあると思いますが、起業して法人化して、一番違うと思った点を挙げてみました。

個人事業主だとこうはいかないな、法人化して良かったなと個人的に思えることを書いたつもりです。

法人化するか悩んでいる方にとって、参考に慣れれば幸いです。

 

 

 

今日のペンちゃん

今日のペンちゃん

ケージの隅っこでねんね。

春は暖かくていいね。かわいい♪